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手紙と文房具と本と日々のことをつらつらと…
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『となり町戦争』 三崎 亜記
となり町戦争
三崎 亜記 / 集英社
ISBN : 4087747409

「となり町との戦争のお知らせ」
それは月2回発行される広報誌によって知らされた。
とりあえず僕が最初に心配したのは、通勤というきわめて私的なことだった。




毎日となり町を通って通勤しているのだが、開戦日を過ぎても、
今までと何の変わりもなく、次第に戦時中であることすら忘れがちになっていた。
しかし、広報誌に掲載される戦死者の数はどんどん増えていくのだった。

そんななか、町役場から戦時特別偵察業務従事者に任命される。
そして何の自覚も覚悟もないままに「ぼくにできることだったら」と
参戦するのだった。

まさに現代の日本人を代表する姿がそこにある。
戦争に対する現実味のなさ。他国の戦争は対岸の火事にすぎない。
テレビで爆撃の様子を見ても、まるで映画でもみているよう。

ふと神戸の震災を思い出した。
テレビ画面にうつった火の海となった神戸の町。
何度も訪れたことのある見慣れたはずの風景が…。何度も通ったことのある道路が
崩れ落ち、目の前を通ったことのあるビルが倒れている。
そしてどんどん増えていく死者の数。まるで戦争でも起こったような様子だった。
神戸には知人もたくさんいた。テレビ画面を見ながらものすごく恐ろしくなった。

戦争や災害だけではない。
日常生活でも、自分は自覚のないままに行ったことで人を傷つけていることが
たくさんあるかもしれない。

この作品、戦争を扱いながらも実際の戦闘シーンは皆無。
現実味のないリアリティが胸にずんずんと響いた。
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Top▲ by usausa87 | 2005-02-15 00:05 | book
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